2021.01.18 ネットショップ(ECサイト)
ネットショップ(ECサイト)の開店しようとしている人にとって
「送料をどのように設定するか」はとても悩ましい問題と思います。
何も考えずに送料を設定してしまうと、送料が非常に高額になってしまったり、適切な料金を意識するあまり細かく設定すると分かりにくくなってしまったりする可能性もあります。
今回は送料のパターンにはどのような種類があるのかを紹介したいと思います。
これからネットショップ(ECサイト)を開設しようと考えている方の参考になれば幸いです。
代表的な以下の5つをご紹介します。
メリットは「とにかく分かりやすい」という点。
遠方か近辺かを気にする事がないので、オーナーにとってもユーザーにとっても迷う事が少ないです
この送料パターンを設定する場合、送料はユーザーの居住地によって送り先からの送料が変わってくるので、トータル的に損がでないように送料を設定する必要があります。
基本的には、以下のように設定すると配送料がマイナスになってしまう事態は避けられると思います。
メリットは送料無料の条件を満たすために「ついで買い」をするケースが発生しやすくなります。
ユーザーあたりの購入単価が増える要因にもなるので、導入しているショップが多い印象です。
東京でショップ運営・発送を行っている場合
首都圏:500円(無料)
本州:700円
四国:800円
九州:900円
北海道:1400円
沖縄・:2000円
その他離島:要相談
上記のように、配送先の距離に応じた送料の設定を行っているショップも多いのではないでしょうか。
メリットは距離に応じて無駄のない送料を設定できるので、無理のない送料の設定方法といえます。
発送する手段によって送料を設定するパターンです。
この場合
といったように、発送手段によっては送料が変わるので無駄のない送料設定と言えます。
その際ポストに投函されるメール便などを使用する場合は、商品ページにその旨を記載しておくと分かりやすくてよいと思います。
全国どこでも送料無料というパターン。
最初に紹介した「全国一律料金」の場合と同様、ユーザーにとって分かりやすい設定方法なのが特徴。
メリットは商品代金以外のお金を支払う(考える)必要が無いので、多くのユーザーに喜んでもらえると思います。
商品購入するユーザーは、当然「出来る限り安く買いたい!」と考えています。
そのため、送料に関しては非常にシビアになります。
たとえば
という2つの商品がある場合、どちらがより購入されると思いますか。
それほど「送料は安く!」と考えている人が多いのです。
この送料パターンを設定しているショップの多くが「送料は全国一律で700円、ただし5000円以上の購入で無料」のように、上でご紹介したパターンを複数組み合わせています。
この送料パターンのよいところはユーザーの「ついで買い」を誘発して1回あたりの注文金額をあげる効果が見込めるのが特徴です。
送料無料にするボーダーの金額を決めるときには、運営するショップの1回注文あたりの平均金額から少し上を設定するのがおすすめです。
配送業者を利用して商品の発送を行う場合、送料は配送業社の設定している金額に依存します。そのため基本的には「発送先から遠いほど配送料が高い」ということになります。
しかし先ほど『配送先別の送料設定』のパートでも紹介したように、地域別の送料設定は遠方のお客様からの注文が減ってしまいかねないのが欠点です。
そこでよく使用されているのが「商品代金に送料の一部を上乗せし、送料は一律にする」という方法です。
送料が1000円かかってしまう場合、その内の200円を商品代金に含めさせてもらい(3000円の商品を3200円とする)送料として一律800円を設定する、といったものです。
この方法を使うと、商品代金に送料をすべてを上乗せし、見かけ上「送料無料」として販売する事も可能となってしまいます。
ただ、この方法はユーザーを騙す表示として「景品表示法」に抵触してしまう可能性があるので送料を上乗せする場合にはあくまで「少額(一部)」を上乗せするに留めた方がよいです。
ユーザーにとっては送料が安いほうが当然嬉しいですが、送料の安さを追及した結果、梱包状態が悪かったり届いた商品が破損していたりと配送トラブルの元になりかねません。
まずは送料の予算の範囲でお客様に確実に届く配送方法を選択しましょう。その上でパッケージを変える、梱包方法を変えるなど、工夫を行っていくことが重要だと思います。