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2020.12.16 心のこと・心理学

私たちが見ている「色」は脳が作り出している??

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カラフルな世界

 

今年最初の「寒波襲来」のニュースに、思いっきり積雪があるのでは…と不安に思っていたドットコム・マーケティングの 土佐 です。幸いなことに私の暮らすエリアは薄っすらと雪が積もっただけで済みました。(ホッ)
ニュースを見ると、1晩で1メートル近い雪に覆われたエリアもあるみたいですよね。
いよいよ冬本番。
積もってしまえば諦めもつくのに、長年新潟で暮らしていながらやっぱり雪は苦手です。

 

以前も少しだけ「色」に関する話を書かせてもらいましたが、今日も私たちが普段何気なく見ている世界に無数にある「色」についてお話させていただきます。

 

●私たちが見ている「色」って??

 

突然ですが「リンゴ」をイメージしてください、とお願いするときっと「赤くてつやつやした色」のリンゴを想浮かべる人が多いと思います。
私たちが手の取って見ているリンゴは赤い色をして見えていますが、実はリンゴには【赤い色】がついているわけじゃないんだよ!と言われたらどう思いますか??

 

実は、私たちが「色」として認識しているのは特定の【波長】と呼ばれるものだと言われています。

 

まず私たちが色を認識するための大前提として3つの要素があります。

・光源
・物体
・視覚

 

まずは「光源」ですが、真っ暗な中でリンゴを見ようとしてもリンゴの色も形も感じられませんよね?目をつぶっている時も同じようにリンゴの色を見ることが出来ません。
次に当然ですが「りんご」という物体がないと私たちは色以前に何も見ることが出来ませんので、色を観測するためには「物体」が必要になるのも納得できます。
そして、光のある環境下でリンゴという物体を私たちの「視覚」が捉えることで色を認識することが出来るのですが、その時に私たちはこんな風にして色を知覚しています。

 

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1)光がリンゴという物体に当たる
2)リンゴが光の波長の中から赤い波長以外を吸収(赤い波長を反射させる)
3)リンゴから反射されている光の波長を目の細胞が電気信号として処理して脳に伝える
4)リンゴに赤い色がついていると「脳」が色を認識する
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つまり、リンゴの表面に赤い色がついているのではなく、リンゴの表面に「赤い光を反射する性質」があるのでリンゴが赤く見えるんです。

 

うーわ、頭がこんがらがってきませんか?
私は色のについて勉強した時に「実は物体には色がついていなくて、物体で特定の光を反射させているのを視細胞が電気信号に変えて…」というくだりを読んだ時に、色の勉強を放棄しようとかと思ったくらい、

 

は?どーゆーこと???

 

と思いました。
今まで生きてきた中で、物自体に色がついていると思っていたのですごく混乱しました。
でも、色というものは「物体そのものについている」のではなく、特定の光の波長を吸収せずに跳ね返していて、私たちはその波長を目で捉えることで視細胞が電気信号化して脳に伝えることで脳が処理をして色を見せているという事のようなんですよね…(白目)。

 

という事は、私たちは目で色を「見ている」とはいえ、本当は脳で色情報を処理して知覚しているんですよね。

 

ちょっと脱線してしまうのですが『共感覚』という言葉を聞かれたことはありますか?
ザックリいうと「色がなくても色が見える」という感覚を持たれている方の事なのですが、先ほど色を認識するためには「光源・物体・視覚」がいると言いましたが、共感覚を持っている人は音楽を聴くと色を感じたり(色聴)、文字や数字を見ると色を感じる(色字)のだそう。

光を視細胞が処理して色を感じるのとはまた違い、実際に光の波長を感じないものに対しても色の感覚があるというのはとても不思議ですが、意外にもこの感覚を持っている人は多いのだそうです。(私にはその感覚がないので、文字や音から色を感じる感覚は体験できずです。なんか残念です。)

 

また、奇跡の人として知られる「ヘレン・ケラー」は「それぞれの色の違いがわかり、濃淡があることも知っている」と言っています。
ヘレン・ケラー自身は実際には盲目で光を見ることはできていませから私たちが見ている(というよりも認識している)色と全く同じ色を見ていたのではないかもしれませんが、感覚的に色の温度やイメージ(色彩心理的なもの)を感じていたのかもしれませんよね。

 

そう思うと、私たちは実際に「見ているもの」から色を判断しているのではなく、脳が色を処理していると言われると何となく納得できます。

 

 

●私たちの「目」が持つ色を感知するための細胞

 

色を認識するためには、私たちは物体を「見る」事でその物体が反射させている光を目で捉えて処理しています。

私たちの目の奥には「網膜」というものがあり、その中には赤い光を受けとる役割をする細胞、緑の光を受けとる細胞、青の光を受けとる細胞、明暗を感じる細胞があります。
私たちは光(可視光線)の信号を目で見ますが、見た情報をこの視細胞が信号化して脳に伝えて色を知覚しています。

つまり、「赤・緑・青」の3つの光(色)を組み合わせることで、私たちはすべての色を感じられるんです。
この3つの色を「RGBカラー」(=光の三原色)と呼んでいるのでご存じの方も多いと思います。

この3つの色を組み合わせることに加えて、視細胞には「明暗」を感じる細胞もあるため、鮮やかで明るい色・くすんで暗い色というように同じ色でも幅をもった色認識が出来ます。

 

スペクトル

 

光という表現をしていますが、私たちが見ることのできる「波長」の光を【可視光線】と呼び、このような虹色の帯を見たことはありませんか?

特定の波長の光の帯を私たちは色として脳で処理して感じることが出来るのですが、ここで一つ「ある色がない」事に気が付きませんか??

 

そう、マゼンタと呼ばれる「ピンク色」というのは光の波長の帯の中には存在していません。

 

けれど私たちは「光の帯には存在していない」マゼンタを見ることはできていますし、その濃淡で濃いピンクや薄いピンクを見ることが出来ています。
これは私たちの視細胞と脳の色の処理によるものです。
マゼンタは「赤」と「青」の光が重なった色なのですが、私たちの視細胞には青よりも短い波長(上の図で言えばバイオレット寄りの波長)で赤色に反応する特性があり、それによって赤と青の波長が混じったようなマゼンタを認識できるのだそうです。(専門的にはもっとちゃんとしていて難しい説明があるのですが、ザックリですみません。)

 

自然界における「色として知覚できる波長」の中にはないピンク色を感じられるということから、本当に脳が色を見せているんだ!!と思えますよね。

※余談ですが、色みを持たない「明るい・暗い」という特性だけで表現される色の事を「無彩色」といい、ここに黒や白(その中間のグレー)が含まれています。

 

●自然界に「色」というものはない?全て脳が見せている??

 

色を認識することについてあれこれとご紹介してきましたが、最後にこんな衝撃的な動画をご紹介します。
「この世に物理的に存在せず、脳が創り出したもの」というのを体験できる1分に満たない動画です。

 

 

最後の最後に「うわーーーっ!!」ってなりませんでしたか?
私はなりました。

 

私たちが色として認識していると思っているものは「現実」ではなく、脳の中で作り出している「幻想」なんだ…という衝撃。
少し前に「かき氷のシロップはすべて同じ味で色が違うだけ」という情報を見たことがあるのですが、色が持つ印象や情報に影響を受けて味覚が変化したりするのもなんだか納得です。

 

私たちが知覚している色は脳が作った幻想だとしても、だとしたら「脳」ってすごい!!!ってなりますよね。
だからこそ、通常は感じないような「音や文字」といった情報から色を感じる人がいることも、ヘレン・ケラーのように視力がなくて色を見ることが出来ない人でも「色を感じ取れる」のですし、それってすごい脳からのギフトですよね。

 

そして脳と心(心理)は密接に繋がっていますから、色を見ることで様々な心理効果もあります。
例えば異性にもてる色が存在している…としたら興味深いですよね???
または購入欲を刺激する色、商談を成功に導く色…などなど、また機会があれば色の持つこれらの効果についてもお話しさせてもらおうと思います。

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