2020.09.04 ネット集客の基本
こんにちは。ドットコム・マーケティングの羽田野です。
今回のテーマは「現状把握」です。
自社の事業用にホームページを作った。各種SNSのアカウントも立ち上げた。いくつかの関連ポータルサイトにも掲載した。SEO対策もやったしネット広告もやろう。・・・といった具合に、WEB上でのプロモーション活動の手段はいろいろあり、無料で開設できるものも多いです。
ただ、「手軽で無料」だからと言って、あれもこれもやり始めて、やることが増えすぎて、やがて全部やらなくなる、という本末転倒なケースは実際少なくありません。
リソース(人員、時間、経費)は有限です。効率的・効果的な事だけやりたいですよね。
例えば、あなたの体調が悪くなったとします。おなかが痛くて近所のクリニックに行きました。
あなた:「あの、昨日から胃の下のあたりが痛むんですが。」
医 師:「メス。」
看護師:「はい。」
このように、いきなりオペを始めてはいけません。
きちんと診断と検査を行ってからです。患部の現状を把握してからです。
WEBマーケティングでも同じことが言えます。まずは診断です。
WEB上での集客の現状を把握して、適切な手順に沿って対策を行うべきです。
WEBマーケティングの目的は、
「WEB上で顧客との接点を作ること」です。さらに言えば、
「WEB上で、顧客からの問い合わせや予約や申し込みを得ること」です。
自社の顧客になるターゲット層は把握されていると思いますが、彼らがWEB上でどのように行動し、何を見たり調べたりしているのか把握できていますか?
ということで、まず抑えておくべきポイントは、
①ターゲット層の行動範囲内に、自社との接点を作れているか?
という点です。
例えば、インスタグラムで一生懸命情報発信をしても、インスタグラムにターゲット層がいなかったら、悲しいですよね。
というわけで、「顧客」の現状を知ることは重要です。
ターゲット層の居場所の見当がついたら、次は「ライバル」の存在を把握する必要があります。つまり、競合調査です。
②WEB上のライバルは誰なのか、把握していますか?
どんな競合社が何社ぐらい存在し、一体いま誰が一番なのかを把握したいところです。「競合」の現状を知る事もまた重要です。同じターゲットを狙うライバルだからです。
そして、この競合調査の延長戦上に現れる「トップランカー」にも注目です。
ターゲットの行動範囲内で、最も目立っている競合社です。
なかなか偶然でトップランカーにはなれません。何らかの施策を必ず行っているはずなので、彼らが何をやっているのかを調べて、潔く「お手本」にして学びましょう(パクりましょう)。
成功しているライバルを目標に設定し、まずはできる限り同レベルまで向上したいところです。
暫定的でも構いませんので、そのライバルを具体的な目標としてください。
➂最後に「己を知る」。自分の現状を把握していますか?
自分を知るためには、一日中鏡ばかり見ていても評価はできません。
ライバルに比べて、どこが劣っているのか?何が足りないのか?逆に何をやりすぎていたのかなど、相対的に自社の状況を評価しましょう。
いわば、目標(ライバル)とのギャップが「自分の課題点」であり、そのギャップを埋める作業が「改善策」ということになります。
毎月毎月、自社のホームページのアクセス数の推移だけ見ていても、「増えて嬉しい」か「減って悲しい」のいずれかの感想しか得られませんので、目標(ライバル)に対して、着実に近づいているのかという点を評価の指標にしたいところです。
【I Search From(アイ サーチ フロム)】 http://isearchfrom.com/
このサイト(無料で使えます)では、任意の都市でGoogle検索した場合の検索結果が表示されます。
例えば、新潟市に居ながら、長岡市や上越市に居るユーザーが検索した場合の検索結果がわかるのです。
Google検索は、そのユーザーがどこにいるかを把握して検索結果を変えますので、同じ言葉で検索しても、場所が違えばまったく違うの検索結果が表示されます。
ちょっと実際に、この「アイ サーチ フロム」を使ってみます。
◆「味噌ラーメン」と検索
長岡市内で検索すると「らーめん みそ膳 美沢店」という店が一番上に表示されました。
上越市でと検索すると「らーめん みそ一」という店が一番上でした。
◆「フォトスタジオ 安い」と検索
長岡市内で検索すると「写真スタジオ 長岡創寫舘」という店が一番上に表示されました。
上越市でと検索すると「スタジオアリス LiPi上越アコーレ店」という店が一番上でした。
このように、その人が検索した場所から近いお店が上位に表示されやすくなっているのです。
これで、何がわかるかといいますと、自社の店舗があるエリア内で、「どの店がネット検索のライバルなのか」がわかります。
このツールで判明したいくつかのライバル店が、WEB上でどんなことをしているのかを調査して、対策を検討します。主にそのためのリサーチツールです。
この「アイ サーチ フロム」は英語のサイトなのでちょっとわかりにくいかもしれませんが、一回使ってみると何となくわかります。ぜひお試しください。