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2020.06.26 心のこと・心理学

脳トレ?!ちょっぴり混乱のストループ効果

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ストループ効果

梅雨時期らしいジメジメとした雨の金曜日ですね。
突然ですが、今日は「ストループ効果」という心理学の実験をご紹介しようと思います。

ストループ効果とは?

ストループ効果(Stroop effect)とは、色のついた色名単語を見せて「色名」を答えさせる際に、単語名と色名が一致している時と比較し単語名と色名が一致していない場合の方が反応が遅れる現象のこと。
※意味の異なる刺激が同時に示されると刺激に反応するまでに時間が多くかかる現象。1,935年に心理学者ジョン・ストループにより発表。

むむむっ?!どういうこと??という感じなので、超・ザックリ説明すると…ストループ効果

どちらも「赤」という色名を表す文字が表示されていますが、その文字についている色が左側は文字と一致した赤なのに対して、右側は色名を表す漢字とは異なる黄色をしています。
これらの文字を見せられた時に「書かれている漢字の表す色を答えてください」と言われた際に、漢字の色名と文字につけられた色名が異なっている時に「えっと…」と一瞬認知が混乱して考えるのに時間がかかります。
左側はするっと「赤」と答えられるのですが、赤を表す漢字が黄色いため、視覚でパッと見えている黄色に脳の情報処理が邪魔されてしまい(干渉されてしまい)ちょっと考える時間が必要になるというのが「ストループ効果」と呼ばれるものです。

文字に付けられた色情報が干渉して認知の邪魔をしているのですが、心理学的には「文字を読む言語系の認知と、その単語の色名を答える知覚系の認知、二つの認知間の葛藤(認知的葛藤)の結果から生じると考えられる。」と定義されています。(ややこしや)

実際にストループ効果を体験してみましょう!

 

▼表示される画像の【文字】を左から順に読んでみてください

ストループ効果(なし)

答えは「あか」「くろ」「あお」「き」ですよね。
文字と文字に付けられた色が一致しているので、スラスラと読めたのではないでしょうか?

▼もう一度、表示される画像の【文字】を左から順に読んでみてください

ストループ効果

先ほどと比べると少しムムッ!となりませんでしたか?
答えは「くろ」「き」「あか」「あお」ですが、表示されている色名と文字に付けられた色が一致していないため、目に見えている視覚情報に引っ張られれて頭が混乱しませんでしたか?
このように、意味が異なっている刺激が「同時」に提示されると、情報を処理するのに混乱が生じて答えを出すまでに少し時間がかかってしまうのが【ストループ効果】です。

▼表示される文字の【色】を左から順に読んでみてください逆ストループ効果

今度は「文字」ではなく、文字に付けられた色名を読んでみるのですが、こちらも「えーーっと…」と答えが出るまでにちょっと時間を要したのではないでしょうか?
答えは「あか」「くろ」「あお」「き」です。

色を表す文字に付けられた色情報が邪魔をして文字を認識するのに時間がかかる現象をストループ効果と呼びますが、色の情報を処理しようとした時に色に付けられている文字が干渉して処理時間がかかる現象のことを【逆ストループ効果】と言います。

ストループ効果・逆ストループ効果は「脳トレ」などにも使われることがあるのですが、私たちの脳では「文字」と「色」の情報をそれぞれ処理する担当場所が違っているために、答えが出てくるまでに時間がかかると言われています。

脳の情報処理領域

色は「右脳」で認識し、文字は「左脳」で認識すると言われていますが、情報処理をする脳の部位が違うだけではなく、文字と色では処理する際の時間も違うとされているため、答えが出る速度が異なる事も関与して、考えるのに間が出来て正しい認知をして答えを出すまでに時間がかかってしまうのだそうです。

 

マーケティングで上手にストループ効果を使うには?


実際に文字を読むテストをしてもらった際に、処理に時間がかかることで「もやもや」っとしませんでしたか?
人によっては「キーッ!」と感じることもあると思います。

これらは情報処理がうまくできないことで感じる【ストレス】なのですが、マーケティングにおいて「なんかモヤモヤする」という感覚をお客様に抱かせてしまう事がないように注意が必要です。

例えば、『在庫一斉処分!!赤字覚悟で限界に挑戦』というセール商品の広告やWebサイトを制作する際に、情報をきれいに整形し高級感を漂わせる配色や配置をしていたら「ん?」と一瞬混乱しますよね。

ゆったり贅沢な時間を過ごすための高級ホテルでのSPAコースを紹介するWebページを作る際に、隙間なく情報を敷き詰めゴチャゴチャと動きのあるアニメーションやイラストを多用してしまうと「んー、寛ぎたいのにゴチャゴチャで疲れちゃう」と違和感を感じて離れていくと思います。

このように、私たちは「自分が認知している情報」と異なる刺激を同時に与えられるとストレスを感じてしまうので、マーケティングにおいては「届けたい情報・発信している情報」と視覚に訴える情報(色やフォント、余白など)が整合性がちゃんととれているか?というのを意識することが大切です。

今日はストループ効果についてご紹介しました。
色についても「色彩心理」というのが働くので、こちらもまたいつかお話しできたらと思います。

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